静かに息をする地味なレズビアンたちへ

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堂々とカミングアウトなんてしなくて良いんです。
レズビアンだからと言って、無理してまで彼女を作らなくても良いんです。

“本当に愛する人と最期まで手を繋いでいられた”
“一人だったけど、ああ、良い人生だった”

そうやって空に旅立つ日まで、“自分は独りじゃなかった”と思えるようにこの場所をつくりました。

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親へのカミングアウトについての私見



「親に自分がビアンだって言っていないんです」
「親に結婚をすすめられたんです」
「親にカミングアウト、どうしようか迷ってて…」


『親へのカミングアウト』


これを見ている方の中にも、同じ悩みを抱えるビアンも多いのではないかと思う。
定期的に開催しているROKUJOの占いのイベントにも、親へのカミングアウトの是非を質問してくるビアンが一定数いる。



今日はそんな『親へのカミングアウト』のお話。


ちなみに、占いでどんなに良いカードが出たとしても、私はこう答える。
「カミングアウト、して”も”いいと思いますよ」

もしくは、

「貴女はカミングアウトができる立場です」

と。

「つったくこのヘボ占い師が!はっきり答えろよ!一杯奢らねえぞ!」

…と思われることだろう。

けれど、これには私なりの思いがあるのです。




まず。

占いにお越しになる方の大半は「本当は、相談内容の答えが心の中にある人」だ。
答えに気付いている人もいれば、気付いていないフリをしている方もいる。
そういう方が求める占いの結果は一つ。


私からの“同意”だ。


ここで誤解してもらいたくないが、私はこういう方の考え全てに何も考えず同意しているわけではない。
カードと対話し、できるだけ相談者の状況を聞いて言葉を慎重に選ぶ。

簡単な同意から、相談者の人生を曲げてしまうことは望まない。



さて、話を戻そう。
これは、占い師としてのROKUJOというよりもROKUJO個人の考えだ。

はっきり言おう。
セクシュアルマイノリティへの理解が今も、そしてこれからどんなに進んだとしても、所詮、“普通の人”にとっては『対岸の火事』。
自分の事じゃなければ、別にどうでも良いのだ。


恐らく、ある程度若い方は「LGBT?ああ、別に差別なんてしないよ。差別なんて古いし!」と多くの方が答えるだろう。

でもそれは、アナタがその立場じゃない、もしくはその立場の方がアナタの近くに居ないから言えるのだ。


「セクシュアルマイノリティはこの世に“居てもいい”」
この考え方だ。


対岸の火事なら、遠くから見て

「綺麗な火だなあ(無関係)」

「あーあ、可哀そう(憐れんでいるようで、心の中で「自分じゃなくてよかった」とほくそ笑んでいる)」

「被災者を応援しよう!絆だ!(しかし何も行動しない)」

…と何とでも言える。
けれど、当事者及びその関係者は?


対岸の火事から、まさか自分が火だるまになることなんて想像することはない。
アナタの親は、もしかしたらセクシュアルマイノリティに理解がある方かもしれない。

けれど、親も人間。所詮は対岸の火事。
たいていの親の本音はこうだ。


「(自分に不利益が生じない)他人なら良い。でも、身内なら話は別だ」


また、そもそも親世代にセクシュアルマイノリティの知識を理解してもらうことも難しい話だ。


年齢の壁、かなりブ厚いですよ?
それまでの固い価値観を崩さないといけない親の身にもなっていますか?


私が言いたいのは、
「なにも知らせないで死なせてやるのも、一つの親孝行」

知識があること、経験が豊富であること、それら全てが幸せに繋がるわけではない。
知らないで済むことは、知らないほうが良いこともある。




誤解されそうなので、念のため言うが、
私は何も、カミングアウト反対派という訳ではありません。

カミングアウトできるなら、すればいいんです。それができれば、親と子、お互いに更に強い結びつきになるでしょう。



最後に。
「アナタは幸せになる権利がある」
「アナタは幸せになる資格がある」

幸せの形を選ぶ必要はあるし、その為の努力も必要。
けれど、幸せになる権利と資格を放棄しないでほしい。

私の願いは、私の占いの結果を外させ、運命をねじ伏せて、困難という壁を壊し、常識を打ち破った人の幸せを見ること。

「セクシュアルマイノリティはここに“居る”んです」
同じ空気を吸って生きているんですよ。


“生産性”なんてクソ安い言葉じゃ、とても評価してはいけないんですよ。

どうか、幸せになってください。


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