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会社での立ち回り方

会社での立ち回り方【レズビアンはつらいよ*3】

大卒、高卒、中卒…いずれの場合もレズビアンの大半はどこかの会社に就職することになる。

会社の中の雰囲気や対人関係の良し悪しはそれぞれ異なるが、自分がレズビアンであることを積極的にカミングアウトする者はいないだろう。

まして、地味なレズビアンであるならば、「出来るだけ会社内では目立ちたくない」と思うことだろう。

しかしながら、会社というモノは個人の事情などお構いなしに“普通”や“常識”というモノを押し付けてくる。

会社での立ち回り方

・『常識』とは二十歳までに身に着けた“偏見”のかたまり

貴女が新入社員として所属する会社・部署の上司は恐らく40歳から50歳のオッサンが多いことだろう。

残念なことに、人間は40歳あたりから新しい情報や新しい常識・知識を取り込むことができなくなる。悪い言い方をすると、頭が固くなるのだ。

しかし、大体そのくらいの年齢で自分が上司になり部下を持つ。

その部下の中に新入社員がいたのなら、仕事のやり方や考え方、価値観の違いにばかり目がいってしまう。

そして「最近の若者は…」という言葉が口からでる。

しかし、そんな上司も進入社員からすれば、「パソコンが使えない上司」「メールでの報告を不可とする上司」「お茶は女性が入れるものだと思っている上司」「キワドイ下ネタが挨拶がわりの上司」…など、とてもイライラすることもあるだろう。

もはや年齢の違いは“人種”の違いと言っても良いレベルになってきているのかもしれない。

“人種”ごとに“常識”があり、その“常識”は一度持ってしまうとなかなかバージョンアップすることができないものである。

日々新しい“常識”が生まれ、それを取り込むことができた“人種”が生まれる。

しかし、もう“知識”をバージョンアップすることが出来なくなった“人種”が貴女の上司なのだ。

そんな上司にLGBT関連の話をしても、そもそも理解することができないだろう。

「女は結婚して家に入るものだ」「結婚できない女性は、価値がない」「あの女は性格がキツイから結婚できないんだ」など、結婚しない女性社員を蔑視する上司もいる。

飲み会の席で自然とセクハラをし始める上司もいる。あわよくばホテルに連れ込もうとする上司もいる。

現在の40歳以上の方でLGBTへの理解がある上司に出会えたら、相当ラッキーなことだと思って良いだろう。それ以外の方は、そもそも女性への態度がその程度で止まっていると思っていて良い。

冗談で「アイツはちょっとコッチ系(ゲイ)なんだ」などどいう発言が飛び交うのも普通だ。

「男性に興味ないの?レズなの?」と言われたこともある。

そういう“人種”なのだ。もう、“常識”をバージョンアップできなくなったんだ。そう思って良い。

勿論、そんな“人種”の違いを受け止める必要も、歩み寄る必要もない。仕事時間だけ無難に関わっていけば良い。分かってもらおうとする時点で無駄なのだ。そもそも期待してはいけないのだ。

沈黙は金、雄弁は銀。

地味なレズビアンであるなら、無口真面目キャラで就業時間を過ごそう。


ちなみに器用に「彼氏がいる」設定ができるのならば、そうした方が良い。

何故なら、上司から断りにくい縁談を持ちかけられることを防げるからだ。

「彼氏がいる」「でも、実家が厳しくて結婚を許してくれない」という設定をすれば、「あまり立ち入らない方がいいかな?」と思って話題に出されなくなる。

また、「どんなタイプが好みなの?」と言う質問は上司のみならず同僚からもコミュニケーションの一環で話題を振られることがある。

そんな時は適当にその時期に流行っている男優の名前を1つ決めておいて述べることにしよう。

現時点では、菅田将暉と言っておけば無難に話題が終わる。

加えて、仕事の飲み会の席でのアルコールの摂取しすぎに注意をしよう。貴女が秘密にしたいことをポロリと口から出てしまう可能性があるからだ。

「お酒を飲むとアレルギー反応がでるんです」位の理由を言って隅っこの方で烏龍茶でもすすって居よう。

そもそも会社の飲み会など、“時間外手当の出ない仕事”なのだと思っていた方がいい。本当につまらない時間だ。

「出世したい!」「上司に気に居られよう!」…と思うレズビアン以外は、断れるなら飲み会など断って良い。


・会社にいる人間は“同じタイプ”しかいない

「会社は宗教だ」と某キャリアコンサルタントが述べている。

目標までの方針に賛成でき、そのとおりに実行できるのなら全く問題はない。貴女はその会社に合っている。

しかし会社の方針や、やり方に納得がいかなければ、貴女はその会社にいたくなくなるだろう。

宗教のように、その信仰を受け入れられる者にとっては精神的にも居場所が与えられるだろうが、受け入れられない者にはただただ居づらくなるだけだ。

会社も同じ。居やすいと感じた者だけが残る。居やすいと感じた者は同じタイプの人間だと言って良い。

採用の段階から「〇〇大学と〇〇大学の学生しか採用しない」と決めている会社もある位だ、同じようなタイプしか会社に入って来ないはずだ。

それが会社にとって良いことなのか、悪いことなのかはここで考えるべき話題ではない。

もし、今の会社に貴女が居づらいと感じているのなら、一度他社への転職を考えてみるのも良いだろう。

世の中の定説によると、マトモと言える企業に転職できるのは35歳までとされている。

しかし、それを過ぎた方は転職が出来ないのか?というとそうでもない。35歳を過ぎて転職した人間は私の身近にもそこそこいる。

35歳はあくまで目安として考えても良いことだが、貴女の人生の時間を無駄に浪費してしまわないよう、さっさと見切りをつけるというのも一つのテである。

ましてや、レズビアンである貴女には将来的な不安があるのではなかろうか?

“おひとり様”の人生を覚悟しているのなら、益々自分が長く勤められそうな場所を探した方が良い。

(参照)

女性がおひとり様であるということ【レズビアンはつらいよ*2】

貴女はおひとり様でいることが不安ですか?

おひとり様で人生を送るなら、コレが必要!?事前にできることと対策を紹介。



まとめ

地味なレズビアンである貴女が、会社の中で目立たず、無難に毎日を送ろうとしているのなら、以下のことを特に注意しておこう。

・上司、先輩は、貴方とは“他人種”である。期待はしないこと。

・沈黙は金、雄弁は銀。無口真面目キャラで就業時間を過ごそう。

・「彼氏がいる」設定ができる器用さがあるのなら、それも一つのテである。

・会社の飲み会は“時間外手当の出ない仕事”。隅っこの方で烏龍茶でもすすって居よう。

・会社の飲み会は断るのも一つのテ。

・どうしても会社の雰囲気に合わないのならば、早々に転職するのもアリ。


会社はお金をくれる場所であると割り切ってしまうか、自分のキャリアを高める場所とするかにもよるが、恐らく地味なレズビアンの貴女は前者であろう。

しかし、単純にお金をくれる場所のハズが無理をしてしまって体を壊してしまった、というケースもあるので、気をつけてほしい。

体はどうしてもお金では買えない。

そして何より、会社はなにもしてくれない。

最悪この2点だけ覚えておこう。


(続き)私、レズビアンなの。【レズビアンはつらいよ*4】


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