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レズビアンのための失恋立ち直り講座*4

恋してから1ヶ月から未来へ

荒れていた感情も穏やかになり、貴女らしさを取り戻してきたのではないだろうか。

新しい自分に希望を見つけて前に進めると思えたら、もう何も心配することはない。

この時期になってくると以前の恋愛について、自ずからあれこれ振り返るようになってくるビアンも多いと思う。

気持ちが落ち着かなかった頃は、自分を責めすぎたり、相手を責めすぎたりしてしまい、冷静な振り返りができなかっただろう。

けれど今の貴女なら誰も責めることなく、過去の振り返りをすることが可能だ。

次の恋愛に踏み出していくための、参考になる部分もある。

ポイントは以下のとおり。

1、なぜ彼女じゃないといけなかったのか。

2、10年後の自分は何と言っているか。

3、貴女は幸せになる権利がある。


1、なぜ彼女じゃないといけなかったのか。

貴女は何故、彼女を愛したのだろう?

セクシャルマイノリティーとはいえ、レズビアンの女性は他にもいる。

何故、彼女だったのか。

「堂々としていて頼りがいのある人だった」「一緒にいて、一番楽しかった」「人間的に面白い人だった」…挙げていけばキリがないかもしれない。

勿論、それだけが理由じゃなく、ご縁もあるだろう。

貴女は彼女のどこに魅力を感じていたのか。

そして、そんなに魅力を感じていたのに何故上手くいかなかったのか。


ここで重要なのは、“自分自身を含む誰も責めてはならない”ことである。

失恋3日後から1週間の時、『大人の人間関係で“0か100か”は殆どない』と説明したとおりだが、100%どちらかに問題があるということは(各種ハラスメント関係は除き)滅多にない。

「依存しすぎたかな…」

「べったりくっついて、気持ちが重かったよね…」

もし次に恋愛をするのであれば、自分はどんな自分になりたいのか。どんな自分でいたいのか。

ぼんやりとで良いと思う。終わった恋愛が何かのきっかけになったのなら、きっとその恋愛には意味がある。


2、10年後の自分は何と言っているか。

「なんとなく自信を無くしている気がする…」

「自分なんかがまた恋愛なんてしてもいいのかなぁ…」

無理に次の恋愛に進む必要は全くないが、もし貴女が自分に自信を無くして動き出せないのだとしたら、それはとても勿体無いことだ。


何かに悩んだ時、こんな風に考えると良いと某氏に教えてもらったことがある。

「10年後の貴女は、この問題に対して何と言っているの?」

「じゃあ、20年後の自分は?」

「逆に10年前の自分なら、何と言っていると思う?」


抱える問題から少しだけ距離を置くと、意外に自分自身を励ますメッセージが聞こえてくることがある。

未来の自分からも、過去の自分からも、今の貴女は愛されているのだと思って欲しい。


3、貴女は幸せになる権利がある。

意外と忘れがちなことであるのだが、「貴女は幸せになる権利がある」ということ。

誰かの決めた幸せじゃなく、自分で決めた幸せに向かって欲しい。

失恋一つとってもそうだ。

“次の彼女を見つけて、幸せになる!”のを幸せと思うのか。

“お婆ちゃんになっても、元カノを好きでいたい”と思うのか。

本人が決めたのであれば、恐らくどちらも“幸せ”の形だ。

前を向くことだけが正しいことではない。


今まで貴女は失恋という悲しみに向き合ってきた。向き合ってこれた。

今度は貴女の幸せに向き合う時だ。


最後に

これで『レズビアンのための失恋立ち直り講座』シリーズは一通り完結となる。

あくまで私の経験と友人たちの話をもとにし、傾向を書き上げた。

3日、1週間、1ヶ月…というものはあくまでの目安としてもらいたい。


悲しみは“癒す”ものではなく、“癒える”ものであると思う。

有名な精神医学者であるフロイトは『喪の仕事』という言葉を提唱し、喪失体験から心が癒え、立ち直っていく様子を4つの段階で示している。

悲しむことは決してネガティブなことではない。フロイトの『喪の仕事』はそう言っている。

私は貴女が悲しみと向き合えた勇気を称え、このシリーズの終わりとしたい。




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